まだまだ働ける、まだまだ挑戦できる 74歳・電気施工管理 "第二のキャリア"

2025年06月23日

■ 定年後も、自分の力を活かせる場所を探して

― これまでのご経歴を教えてください。

1973年に新卒で山洋工業株式会社へ入社し、2011年に定年退職。再雇用を経て、その後は前職の知人の勧めで製造業の会社から工事部門の拡充で誘われ、機械の設置に加え電気工事までできる会社を起業しました。次は安全管理業務を担う形で別会社へ。最終的に72歳まで、社会人生活50年を全うしました。

そこから約1年は自宅の庭づくりに没頭しました。木を抜き、新しい樹種を植え替え、庭に合った植栽を研究。並行して、30年来の野球・ソフトボール、卓球・テニス・ゴルフなど、7つのクラブチームに所属しながらアクティブな生活を送っていました。平日は卓球、テニス、ゴルフ。週末は野球とソフトボール。実は、7つのスポーツクラブに所属しています。

動き続けることで心身ともに健康が保てているのだと思います。**「動くことが私の元気の源」**ですね。

でも、あるときふと思ったんです。「このままでいいのか」と。もう一度、社会の中で役に立ちたい。そうして、再び仕事を探し始めました。


■ 出会いのきっかけと「面白そう」と感じた直感

― 今回のお仕事をお受けしたきっかけは?

自分の持つ電気施工管理技士や電気主任技術者の資格を活かせる仕事を探していました。転職サイトで探していたのですが、書類選考で落ちることが多く、年齢の壁を感じる日々でした。

そんな中で出会ったのが、株式会社マコトインベストメンツさんでした。最初はパソナマスターズの営業の方から「米軍基地関連のプロジェクトで、電気施工のマネージャー的なポジションがあるかもしれない」と聞いて、ワクワクしたんです。面接も面白かったし、「ここならやれることがある」と感じたのが決め手でした。


■ 実際に働いてみて:現場を動かすのは「経験」と「人とのつながり」

― 現在の仕事内容を教えてください。

今は、米軍基地内の建設関連の入札や現地調査、見積作成を担当しています。これまで何百件と見積をしてきた経験があるので、内容を聞けば金額の目安もすぐに立ちます。これまでの経験がそのまま活きている実感がありますね。

工事って一人ではできません。10〜20人のチームで動く仕事だからこそ、一番大切なのはコミュニケーション。人との繋がりが、現場を動かす力になると思っています。年齢を意識することはありません。目的に向かって全員で進む——それはスポーツも仕事も同じです。


■ 元気の秘訣は「動き続けること」

― さすがのバイタリティですね。元気の秘訣は?

身体を動かし続けていることですね。休むのが苦手で、じっとしていると余計なことを考えてしまう。スポーツをしている間は悩みを忘れられるし、ストレスも溜まらない。

グラウンドを全力で一周できるほど体は動くし、遠投だってまだまだいけます(笑)。

スポーツをしているときは悩みごとも考えません。だからストレスがたまらない。


■ 「74歳、まだまだこれから」

― 今後の目標を教えてください。

身体が動く限りは、ずっと働きたいと思っています。少なくとも株式会社マコトインベストメンツでは、あと5年は現場に立ちたい。そして、さらに余力があるならその先も挑戦したいですね。

― 最後に、これから働こうとしているシニアの方々へ一言お願いします。

年齢を理由にあきらめないでください。自分の中にまだ何かやれる力があるなら、行動に移すこと。動き続ければ、きっとチャンスが巡ってきます。


【編集後記】

7つのスポーツチームに所属し、グラウンドを全力疾走する74歳の姿に、私たちも多くの刺激を受けました。「休むのが苦手なんです」と笑うその表情には、まさに“現役”のエネルギーが満ちています。

パソナマスターズは、これからも「まだまだ働きたい」「まだ挑戦したい」という方々に、安心して一歩を踏み出していただける場を提供してまいります。